小学生以上向けScratch(スクラッチ)とは?

1. ScratchはMITにより開発された

Scratch(スクラッチ)は、米国マサチューセッツ工科大学MITメディアラボにより開発された、コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることなく、誰でも簡単にプログラミングが出来てプログラミングの考え方を学ぶことが出来る教育用ビジュアル・プログラミング言語です。

2. Scratchによりプログラムが一部の人に限られた特権ではなくなった

Scratch(スクラッチ)は、プログラミング知識の全くない人でも、マウス操作ができれば数時間で簡単なゲームやアニメーションなどのプログラムを作ることが出来ます。また、昔はやったインベーダーゲームやパックマンやスーパーマリオなどのゲームを再現できるほど高度なプログラムも作ることが出来ます。

今まで難しいと思われていたプログラミングが身近な存在となり、一部の人に限られた特権ではなくなりました。

3. Scratchはプログラミングの考え方も理解することが出来る

Scratch(スクラッチ)は、ブロックを組み合わせることにより簡単にプログラミングが出来ますが、そのスクリプトブロックは「シーケンス」「ループ」「並列性」「イベント」「条件」「演算子」「変数」というプログラムの基本要素で構成されており、オブジェクト指向の概念も一部含まれています。つまり、Scratchでプログラミングをすることで、いつの間にか「プログラミングの概念」「オブジェクト指向の概念」を身につける事が出来ます。

小学生だけでなく幅広い世代の教育用プログラミング言語として使用されていおり、ハーバード大学の初級コンピュータクラスでも使用されています。

4. Scratchは無料で誰でも利用できる

Scratch(スクラッチ)は、MITメディアラボのLifelong Kindergartenグループのプロジェクトにより、無償提供されており、スクラッチサイト(https://scratch.mit.edu/)に登録すれば、Webブラウザー上で誰でも無料で利用することが出来ます。

5. 他の人が作ったScratchプロジェクトの中身を見たりリミックス出来る

スクラッチサイト(https://scratch.mit.edu/)上には、たくさんのゲーム、アニメーションなどのScratch(スクラッチ)プロジェクトが共有化されています。これらのScratchプロジェクトは誰でも利用できて、その中身(スクリプトブロックによるプログラム)を見たり、リミックス(自分用に編集)することも出来ます。

他の人が作ったプログラムはなかなか見る事が出来ないものですが、自分よりもレベルの高い人のプログラムを見たり、編集したりする事は、プログラミングの考え方や理解度を深めることに大いに役立ちます。