プログラミング教育はなぜ必要?

これからのAI時代に、子どもたちに本当に必要な学びとは

プログラミングを学ぶ子どもたちプログラミング教育の様子

習得能力の高い「ゴールデンエイジ」から

英会話・音楽・スポーツの世界では、習得能力が最も高い幼少期(ゴールデンエイジ)から習い事を始めるケースが多くあります。プログラミング教育も同様に、頭の柔らかい幼少期に学んだ方が、理解力や習得スピードなどのメリットがたくさんあります。

ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなど世界的な成功者には、学生時代からプログラミングを学んでいた人が多くいます。スティーブ・ジョブズも「すべての人はプログラミングを学ぶべきだ」「プログラミングを学ぶことで、考え方を学ぶことができる」と語っています。

Scratchの出現で、プログラミングは身近になった

かつて小学生向けのプログラミング教育が普及しなかったのは、C言語やJavaなどの構文理解が必要で、大学生でも習得に長い年月がかかるほどハードルが高かったからです。

しかし、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボがビジュアル・プログラミング言語「Scratch」を開発したことで状況は一変しました。Scratchは、知識がなくてもマウス操作ができれば数時間で簡単なゲームやアニメーションを作れます。プログラミングは、もはや一部の人だけの特権ではなくなりました。

Scratchはハーバード大学の初級コンピュータクラスでも使われ、上級者は昔の名作ゲームを再現できるほどの本格的な言語です。

2020年、日本でも小学校で必修化

アメリカをはじめ、イギリス・フィンランド・韓国・シンガポールなどのIT先進国で、小中高生のプログラミング教育の必修化が進みました。日本でも2020年より、小学校でのプログラミング教育が必修化されています。

目的は「プログラミング的思考」を育てること

文部科学省の有識者会議では、コーディング(記述方法)を覚えること自体が目的ではなく、将来どのような職業に就いても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」を育むことがプログラミング教育である、と話し合われました。

Scratchは、難しい構文の理解に時間をかけずにすぐ始められるため、自分のアイディアや考えを形にする力が自然と身につきます。AI時代には、この想像力・創造力がより一層大切になります。KIDSPROは、お子さまの「やりたい!」を入口に、その力を育てていきます。

AIが書く時代。だからこそ「コードがわかる力」

生成AIがコードを書けるようになり、「もうプログラミングは学ばなくていい」と思われがちです。しかし教育・研究の現場ではむしろ逆で、AIが出したコードには正しさの保証がなく、それが自分の意図どおりか、どこが誤っているかを判断できるのは、コードを理解できる人だけだと考えられています。実際のAI活用でも「ゼロから書く」より「既存のコードを読んで理解する」使い方が中心で、コードを読む力の重要性はむしろ高まっています。

これからの学びの中心は、AIと競うことではなく、AIを正しく導くことです。自分がつくりたいものを明確にしてAIに伝え(意図の言語化)、返ってきた結果が要件を満たしているかを検証する——研究者はこれを「意図の形式化(intent formalization)」と呼び、信頼できるAI活用のカギとしています。言われるままに作るのではなく、自分の意図を正確に伝え、結果が正しく反映されているかを確かめられる力が、これからの世代に必要になります。

AIに任せにくいScratchは、概念を学ぶのに最適

プログラミングで本当に大切なのは、特定の言語の書き方そのものではなく、問題を小さく分解し、順序立てて考え、うまくいかない箇所を切り分けて直す——言語に依存しない「プログラミング的思考(計算論的思考)」です。これはどんな職業に就いても通用する、時代を超えて求められる力とされています。

Scratchのようなブロックプログラミングは、難しい構文の壁を取り払い、順次・繰り返し・条件分岐・変数・抽象化といった概念を、手で組み立てながら体感的に学べます。研究でも、ブロック型は「思い出す」より「見て選ぶ」操作のため初学者の負担が小さく、アルゴリズムや条件分岐などの概念理解に効果的だと報告されています。さらに、テキストコードと違ってAIが肩代わりしにくいぶん、子ども自身が概念とテクニックをしっかり身につけられます。ここで培った土台は、PythonなどのテキストプログラミングやAIとの協働へと自然につながっていきます。

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