プログラミング教育の必要性について

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プログラミング教育はなぜ必要?にも記載しましたが、難解なコーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えて将来のプログラマーやシステムエンジニアを育成することがプログラミング教育の目的ではありません。
プログラミングにより、「論理的な思考能力」「想像力(創造力)」「問題解決能力」「IT機器やソフトウェアを使いこなす能力」「自分の考えを伝える力(表現力)」といった、どのような職業に就くとしても必要と言われている「プログラミング的思考」を育むことがプログラミング教育の目的と考えています。

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1. IT先進国では小中高生のプログラミング教育は始まっている

オバマ大統領が「スマホゲームで遊ぶ代わりに、スマホゲームをプログラミングしてみませんか?」とアメリカ国民にメッセージを発信し、「コンピュータ科学は読み、書き、算術と並ぶ必須の基本スキルである」として、コンピュータ科学を学ばせるための支援策を発表しました。

この流れは、アメリカだけでなくイギリス、フィンランド、韓国、シンガポール、イスラエル、ニュージーランドなど、その他のIT先進国でも小中高生のプログラミング教育必須化が始まっています。

日本でも文部科学省が、2020年小学生のプログラミング教育の必修化を検討すると発表しました。

2. なぜ今まで小中高生のプログラミング教育は普及しなかった?

プログラミングを行うにはC言語やJavaなどのプログラミング言語の構文を理解しなければならず、大学生でも習得するのに長い年月がかかるのに、これを小中高生に教えて理解させるにはハードルが高すぎたからだと思います。

3. Scratch(スクラッチ)によりプログラミング教育の状況が変わった

米国マサチューセッツ工科大学MITメディアラボが、Scratch(スクラッチ)という教育用のビジュアル・プログラミング言語を開発したことにより、小学生向けのプログラミング教育の現状は世界的に変化しました。

Scratch(スクラッチ)は、プログラミング知識の全くない人でも、マウス操作ができれば数時間で簡単なゲームやアニメーションを作ることが出来ます。オブジェクト指向の概念なども一部組み込まれており、プログラミングの概念を理解することに役立ち、教育用として無料で使えることなどから、教育用プログラミング言語として世界中に普及しています。

4. プログラミングは一部の人に限られた特権ではなくなった

Scratch(スクラッチ)により、今まで難しいと思われていたプログラミングが身近な存在となり、一部の人に限られた特権ではなくなりました。

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